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【第1回:前編】社員インタビュー 「三野社長に聞く、アクセルエンターメディアの軌跡と未来」|回答者:三野善之

【第1回:前編】社員インタビュー 「三野社長に聞く、アクセルエンターメディアの軌跡と未来」|回答者:三野善之

【前編】三野社長のキャリアとアクセルエンターメディアの創業秘話

2009年の創業以来、ファンクラブを中心とするファンビジネス、受託制作・開発を行うDXビジネスを提供してきたアクセルエンターメディア。
2023年の社長就任時に「未来を創り出す良き友であれ」という企業理念を作った代表取締役社長の三野にインタビューを行いました。

代表の三野の原点と大切にしていること、今後の戦略をご覧ください。


映画制作から携帯コンテンツへの転身

まずは社長ご自身のこれまでの経歴をお仕事以外のパーソナルな部分も交えて教えてください。

三野社長:大学時代は映画制作サークルに所属し、自主映画を撮ったり映画祭を企画したりしていました。私が学生だった1999年から2000年代前半は、シネコンが都心部にどんどん進出し始めた時期でした。街の映画館やミニシアターが淘汰されていく状況を目の当たりにする中で、「このまま自分たちが映画を作り続けても、公開する場所がなくなるのではないか」という危機感を抱いていました。

その頃、携帯電話で写真を送れる「写メール」サービスが始まり、自分自身も利用する中で、「いずれ映像も送れる時代が来るな、そして携帯で映画を見れる時代がいつか来るのでは」と思うようになりました。そんな中で、携帯電話は画面が小さく、長時間視聴は難しい(だろうと当時は思っていた)ので、5分程度の自主制作のショートビデオやミュージックビデオのような作品の制作をするようになりました。


転機となった「着ムービー」とキャリアの始まり

三野社長:2004年頃、携帯キャリアが15秒程度の動画を配信できる「着ムービー」サービスを開始する流れになりました。当時、パソコンで動画編集ができる人はまだ稀な時代でしたが、私は経験がありましたので、人づての紹介で携帯コンテンツ会社で「着ムービー」の動画編集のアルバイトを始めました。それがこの業界に入るきっかけです。そこで当社の創業者である田島と峯岸にも出会いました。

アルバイト入社当時は短い動画の配信が中心でしたが、技術の進歩と携帯キャリアの新サービス開発の中で、徐々に長尺動画の配信環境が整い始めました。大学を中退して社員としてその会社に入社して、「着うた®」事業の責任者を務める中で、「本格的に携帯向け動画配信事業を立ち上げたい」と会社に提案し、2006年頃には携帯向け動画配信サイトを立ち上げました。当時は、携帯で映画やアニメを見るという視点を持つ人自体が全くいなかったため、画期的な取り組みができたと思います。当時、事業としてはなかなか苦戦を強いられることになりましたが、権利獲得や携帯キャリアとの折衝などは現在のビジネスにも役に立っていると思っています。その後、エンタメ事業(占い、電子書籍など)の責任者も務めるなど様々な経験をさせていただきました。


「百年先に続く仕事」を求めてアクセルエンターメディアへ

三野社長:想像よりも早く、学生時代に思い描いた携帯向けの動画配信という一つの目標が実現してしまったこともあり、次の目標を探し始めていました。会社自体も株式上場したのですが、その後リーマンショックや「ガラケー」から「スマートフォン」への転換期なども重なり、次のキャリアを考え始めました。会社からも次のキャリアを提示していただいたのですが、思い切って会社を辞めて、しばらくの間フリーランスとして活動を開始し、レコード会社や映像配信会社、当社も含めて、業務委託として様々な企業に関わらせていただきました。その中で、次に何をすべきかを考えていく中で、「百年先に続く仕事をしたい」と強く思うようになりました。世の中の様々なビジネスの中で、百年後も存在し続けるものは何かと考えた時、自分の身近に当社並びにファンクラブの仕事がありました。形は変わっても、ファンとアーティストの関係性は普遍的だと感じ、ファンクラブを仕事にすることを決意し、設立直後の当社に参画しました。

当時、アクセルエンターメディアは非常に小さな会社でしたが、世の中のスマートフォンへの転換が大きな追い風となりました。世の中ではガラケーとPCが主流で、スマホサイトを積極的に作ろうとする会社はまだ少なかったのです。多くの大企業はガラケーあるいはPC事業に手一杯で、まだまだ普及がどうなるか分からないスマホサイト開発に二の足を踏んでいました。

しかし、私たちは設立間もない小規模な組織だったため、スマホサイトの構築に柔軟に取り組むことができました。携帯キャリアのスマホ版のキャリアメニューに、加藤ミリヤさんやDragon Ashさん、BENIさんのファンクラブの提供を開始しました。その結果、スマホ向けのファンクラブサイトをいち早く手掛けた会社の一つとなり、それが実績となって次のお仕事をいただくという当社にとって良いスパイラルになり始めました。

想像以上に、スマートフォンが急速に普及したことで、スマホサイト構築の実績がある当社に、ガラケーやPCサイトの案件も集約されるようになりました。その中でECなど今まで手掛けていなかった領域の仕事も増え、会社は大きく成長しました。私は、その中でパートナー(※当社は取引先のことを顧客ではなく、パートナーとして定義しています。)との折衝や新規営業、立ち上げのディレクターとしての主な業務を行って参りました。


パートナーの期待を超えるための努力

この業界におけるアクセルエンターメディアが考える強み、魅力とはなんでしょうか?

三野社長: 強み・魅力は自分たちで言うことではなく、パートナーやサービスを利用していただけるユーザーの皆さまが評価するものですので私からは言及しませんが、大切にしていることは「世界観を実現するための努力」「人とのコミュニケーション」を通じて、パートナーの期待を超える努力をすることです。IT企業としてのスタンダードは効率化や最適化を追求することだと考えていますが、私たちはパートナーの皆様が本当にやりたいことを、最大限に実現するための努力をする会社でありたいと考えています。相手の期待に応えるのは当然で、期待を超えるものを作り続けることが重要だと信じています。


一方、比較の議論においては、一定の時間をかけて仕事をすることが多いので、見る側面によってはスピード感に欠けるという印象などを持たれることも多くあります。それぞれの会社が持つ強みと弱みは表裏一体だと考えています。その状況の中で、大切にしていることを守りながら、パートナーとの対話や協業を通じて、「アクセルエンターメディアと仕事をしたい」と言ってくださるお客様に支えられています。

その期待に応えるために、自分たちでできる限りの高品質なソリューションを提供し、信頼を裏切らない努力をしています。全ての事業ニーズには応えられないこともありますが、できる限り今の事業のスタンスは大事にしていきたいと考えています。



体制の構築と内製化のこだわり


三野社長:業界比較として、パートナーまたはご利用いただくお客様と向き合うディレクターの数は多い方だと認識しています。
また、ディレクターのみならず、デザインとエンジニアリングを内製化することにもこだわっています。一気通貫でサービスを提供できることも評価をいただける要素の一つとなっています。

当社で活躍できる人に共通する特性、行動、価値観とはなんでしょうか?

三野社長: 私たちの仕事は、一人で完結できる仕事が非常に少ないのが特徴です。そのため、採用において最も重視しているキーワードは「チームワーク」です。チームワークを発揮できる人、そしてチームワークを阻害しない人を採用できるように努めています。
チームで仕事をする上で共通する特性は、自己主張が高すぎず、周囲からの指摘を素直に受け入れ、自分自身が間違っていると思ったら考え方を変えられる人です。
信念は必要ですが、プライドが高すぎて間違いを認められない人ではなく、変化を受け入れ、状況に合わせて行動を変えられる人が活躍できる会社だと思っています。


変化でいうと、AIの普及が進む現代において、「そんなの流行らないよ」と思ってやらない人よりも、新しい技術に興味を持ち、チャレンジできることが活躍できる要素の一つです。実際に、私たちの部署ではRPA(ロボットによる業務自動化)を導入しましたが、最初は抵抗があっても、実際にやってみたら、人間が作業をするよりもロボットの方が正確だと分かり、一気に普及しました。このように、変化を前向きに捉え、行動を変容できる人が活躍できると考えます。


次回は社員の「やりたい」を尊重し、未来へ進む組織の秘訣について迫った後編をお届けします。

次回の投稿もぜひお楽しみに。

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