AIで加速する「ものづくり」、情熱はラストワンマイルのこだわりへ。
私たちアクセルエンターメディアは、ファンコミュニティを支えるプロダクトの多くを自社開発しています。
第5回となる今回は、プロダクト開発を率いるお2人にAIを駆使した最新の「ものづくり」の在り方や、効率化の先にある「人間にしかできないこだわり」についてお聞きしました。
本インタビュー記事は、2025年入社の新入社員が企画・構成・執筆を担当しました。学生の皆さんに近い目線で、働くリアルをお届けします。
自己紹介と現在の業務
ーまず自己紹介をお願いいたします。
M氏:プロダクトデベロップメント部の部長をしております。当部署は、デザイナー、エンジニア、プロダクトマネージャーが在籍する「ものづくりチーム」です。
メンバーと今後の方針を決め、メンバーが迷わず「ものづくり」に没頭できる環境を整えるのが主な仕事です。

K氏:プロダクトデベロップメント部プロダクトグループで、マネージャーを務めています。役割としてはプロダクトオーナーとして「ものづくり」を担当しています。
具体的には、社内で開発しているファンクラブ運営に関するツールの仕様策定や、制作のディレクションを行っています。「単につくる」だけでなく、「どの機能を優先すべきか」というプロダクト開発の舵取りを担う役割です。

AIを活用したプロダクト開発の現状
ーアクセルエンターメディアでは、どのようなプロダクトにAIを活用していますか?
K氏:当社ではメール配信や動画配信、アプリ開発など、ファンクラブ運用に欠かせないプロダクトを自社で幅広く展開しています。これらの開発には積極的にAIを組み込んでいます。
M氏:社内にAIが浸透し始めたのは2024年の5月頃からで、それ以来、開発のプロセスは劇的に変化しました。全社的なGeminiの導入を皮切りに、エンジニア向けにはAIネイティブなエディター「Cursor」を導入しました。現在は「Claude」なども随時検証しながら、社内のニーズに即したツールを柔軟に取り入れています。

K氏:画像処理を最適化するための社内ツールの開発では、AIが大きな役割を果たしました。UIデザインのプロトタイプ作成から、それをNuxt(プログラムのフレームワーク)のコードに変換する工程までもAIを活用しています。バックエンドの構築も、エンジニアが「AIを自走させる」ことで、実務の合間を縫い、開発工程の約9割をAIのサポートで完成させました。
ー用途に応じて様々なツールが登場しましたが、現場ではどのようにAIを使いこなしているのでしょうか。
K氏:プロダクトオーナーの領域では基本的にGeminiで十分対応可能です。ただ、時にはCursorを使ってプログラムのリポジトリを読み込ませ、あえて非エンジニアの視点で、「この実装にはどれほどの工数がかかるか」と問いかけ、別のエンジニアと相談する感覚で使うこともあります。
M氏:アイデアの具体化や設計のフェーズではGemini、ChatGPT、Claudeの各ツールによる回答を比較検証しながら活用し、実装作業においてはGitHub CopilotやCursorを活用しています。今では自分でコードを書くのは全体の1〜2割ほど。AIが生成したコードの品質を担保するための「レビュー」に充てる時間の方が圧倒的に長くなりました。以前はコードを一から手書きするのが当たり前でしたが、この一年で開発のスタンダードが塗り替えられたと感じています。
AIがもたらす開発の未来と業務効率化
ーAIの活用によって、今後プロダクト開発の可能性はどう広がっていくとお考えですか?
K氏:当社には、ファンクラブサイトの構築・運用の土台となる自社開発プラットフォームがあります。このプラットフォームのシステムアップデートには、AIの力が不可欠だと思っています。
AIを活用すればコード解析、膨大なテストといった工数のかかる工程を効率化できるため、大規模なアップデートもよりスピード感を持って取り組めるようになりました。

ー日々の管理業務などでは、どのように活用されていますか?
M氏:思考のプロセスにおいては、すべてAIの活用を前提としています。ドキュメントの整備や、社内フォーマットの作成といった、「自分がやらなくてもいい作業」はすべてAIに任せています。その分、サービスの根幹に関わる重要な決断に集中できるようになりました。
K氏:私は学習資料の作成に活用しています。外部の膨大な資料から要点を抜き出し、「社内勉強会用フォーマットに整理しなおして」とAIに指示を出すことで、資料作成のハードルが下がり、より活発にナレッジ共有を行えるようになりました。
インタビュアー:もちろんこのインタビュー記事も構成や校閲はAIを活用しています!
ー今後「AIを活用できたらもっと便利になる」というところはありますか。
M氏:学習はとても捗ると思います。自分のスキルのポートフォリオをイメージして、身につけたい能力の習得を促進できるように、社員の皆さんの成長に役立つような提供ができるといいなと思います。
K氏:社内では、デザインの領域において、まだ効果的にAI活用があまりできていない印象があります。現在、写真のレタッチにAIをうまく活用できないか検証しているところです。

スキルアップと組織的なサポート体制
ー社内のAI活用を促進するためのサポート体制について教えてください。
M氏:最新情報のキャッチアップは私が先陣を切って行っています。有効なプロンプトテンプレートを配布したり、レクチャー会を開いたりして、社内に使い方のヒントを共有しています。また、定期的にアンケートを取り「みんながどこでつまずいているか」を把握し、個々のレベルに合わせたアプローチを心がけています。
K氏:AIを使いこなす力は、ディレクション能力(相手に分かりやすく指示を伝える力)に直結していると感じます。
AIの活用はもはや当たり前の「前提」となっており、導入の遅れはそのまま損失につながると考えています。

人間にしかできない「ラストワンマイルのこだわり」
ーAI活用が進んだ今、改めて大切にしたい「人間にしかできない役割」とは何でしょうか。
M氏:私たちが提供するサービスの価値は、単なる機能提供に留まらず、関わる方々の気持ちを前向きにし、心を満たすことにあります。
アーティストとファンの関係性において、どうすれば心が動くのか、そのために何を提供したらよいかを考え、決断することは人間にしかできない役割です。
K氏:私たちの強みはパートナーごとにカスタマイズされた価値を提供することです。その中でAIで土台作りや単純作業を極限まで効率化し、そこで浮いた時間と情熱を、アーティストとファンを繋ぐための「ラストワンマイルのこだわり」に注ぐこと。これこそが、これからのエンジニアやクリエイターに求められる役割だと思っています。

未来の仲間へ、私たちからのメッセージ
ー最後に入社を考えている方々へメッセージをお願いします。
M氏:当社のサービスは、「誰かを喜ばせること」にすべてのベクトルが向いています。自分たちが取り組んでいる事業が社会にもたらす価値を信じて情熱を注げることは、とても恵まれた環境だと感じています。当社の社員は、何かの熱狂的なファンという方が多いです。そのためターゲットユーザーが、ファンとしての自分と地続きであるということは、非常に面白い環境です。様々な課題を自分ごと化し、やりがいを持って楽しく働けると思います。
K氏:私は逆にエンタメに詳しくありませんでしたが、日常と非日常が融合するこの仕事には独特の面白さがあります。社風としては新しいことへ一歩を踏み出しやすい雰囲気があり、情熱を持って伝えれば「No」と言われることはほとんどありません。挑戦したいというマインドを持っている人には最高の環境です。

AIを徹底的に使いこなす。その真の目的は、効率化の先にある「人間にしかできない役割」に全力を注ぐためでした。AIという強力なパートナーを得たプロダクトチームの歩みはさらに加速していくことでしょう。
今後も、アクセルエンターメディアで活躍する様々な社員の声をお届けしていきます。
次回もお楽しみに!